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夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦

評価:
森見 登美彦
角川書店
¥ 1,575

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。



一気に森見登美彦が好きになった本です。


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語り手である黒髪の乙女と先輩の固有名詞が出てこないところが特徴。
形としては先輩が語り、黒髪の乙女が語ることでお話が進んでいく。
先輩が黒髪の乙女に「一方的に」恋をしており、黒髪の乙女を追跡していく
ことでお話が進んでいくというもの。

黒髪の乙女は好奇心旺盛かつ、純粋無垢で、ちょっと天然なのだが、それがいい。

すっとぼけて、高利貸しの怪しい李白老人と偽電気ブランなる酒を飲み比べたり、
古本市場でひと騒動あったり、学祭で演劇の主役をはったり、風邪になった人々をお見舞いして廻ったりと、黒髪の乙女はずんずん進んでいくのであった!

という感じに、色々なことが起こるわけですが、そのどれもが奇想天外!
そして登場人物もとても濃くて面白い人々ばかり!
とても楽しいです。

その中でも際立って面白い人が語り手の1人である、「先輩」です。
ちょっとキモイ感じで恋の虜になっている、ロマンチック・エンジン全開の勘違い野郎なのですが、モリミにありがちの、「悟っている」勘違いの人なので、それなりに礼節はわきまえており、それゆえに余計に行動が滑稽かつ愉快といった面持ちで、彼の口から出るありとあらゆるネタが、つぼにはまりすぎて電車で何度噴出したことやら。

特に古本市での少年とのやりとりのシーンなどはかなり笑いました。少女漫画のバイブルとも呼ばれる、ドラマ化もされた、あの、演劇漫画をご存知の方ならば、きっと噴出すでしょう。

そのほかにも、拝むシーンなども印象的で、私の中でモリミ語として流行っています。
「なむなむ!」

本当に、「先輩」は素敵で、小説を読み終わる頃にはときめきすら感じました。大好きです「先輩」

また、この黒髪の乙女の性格がよろしい。「おともだちパンチ」で颯爽と世の中を潜り抜けていく様は、なんともすがすがしいものです。
人を疑うこと知らず、言われるままを受け止め、泣き、笑い、嬉しいという感情のみで生きている感じがとても好印象でした。

そのほかの登場人物も実に個性豊か。天狗の樋口さんとかとてもとてもよいです。

ファンジックで現実味がないと思いきや、リアル世界のお話でもあるという不思議空間。
モリミワールド炸裂でございます。

のめりこむこと間違いなし!
買わなきゃ損です。
っていうか本当に読んでくれ、そしてこの感動を!
先輩へ多大なる愛を垂れ流そうではないですか!

ロマンチック・エンジンを満開にして、「恥を知れ、そしてしかるのち死ね!」と言っている先輩をそっと優しく包み込もうではありませんか!!!

久しぶりにこれほど読後感に満足のゆく本にあいました。
太陽の塔の100倍くらいは好きです。




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京都探索どっとこむ : 2007/07/29 12:06 PM
http://kyoto-lab.info/934E8A7782CC93B9/
哲学の道哲学の道(てつがくのみち)は京都市左京区の道路である。南禅寺付近から慈照寺(銀閣寺)まで、琵琶湖疎水の両岸に植えられたサクラ|桜はみごとで、春や紅葉の秋は多くの観光客でにぎわう。哲学者・西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことからこ
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