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蹴りたい背中 綿矢りさ

評価:
綿矢 りさ
河出書房新社
¥ 1,050
長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。


賛否両論のamazon評価だが、実はほとんどの人がほめているのが特徴。


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1ページ目を読むと、年代的に
軽く嫉妬を覚える。

この若さで20もいかない子が
こんなにリアルで、生々しい表現ができるなんて。

若いというだけでハードルを下げて読んでしまうのは
よくないことだとは思うのですが

下げすぎて読みを進めてしまったため、
「やられたーー」

という
なんともいえぬ虚脱感に教われました。

綿矢りさはうまいのです。
それをころっと忘れていました。

周囲とちょっと隔絶されている感じに、なんともいえぬ感情を抱いている
ハツが、同じような境遇のにな川に、恋愛なのか興味なのか惹かれて
わけのわからない衝動を持ちつつ接している
その微妙さ具合の表現がとてもうまくて

絹代から「好きなんでしょ」と言われても
「そうじゃなくて!」って思うその気持ちが、わからないでもないところが
んまいな、こいつめー!
って思わせるところがあって

めちゃくちゃ自分の青春時代を覗かれて書き出された気分に
陥りました。

もうね、こいつはすごい。
やはり綿矢りさは作家なんだ。可愛いアイドルじゃないんだ。
って

ハッって気づかされた感じです。
あの可愛さにだまされていては、いつまでたっても
この小説を理解できないだろうなとかとか。

インストールから読んでるけど、綿矢りさも乙一みたいに
うちに篭る性格っぽいですね。

10代から書いてると、自分の内面まで掘り下げないとだめなのかな。
ということは、年をとるごとに綿矢りさは今よりももっとすごいことになる
ってことですよね。

お、おそろしい。
今でもすごいのに。

この作品を読んで、レベルが下がったとか言う人は
10代のころを忘れてしまったんだろうなあと思います。
このむずがゆい気持ちは芥川賞に値すると思う!!

そんな感じで気になる台詞があったので後で引用しときます。

ああ、本当にへこむなあ、綿矢りさ読むと。
自分の才能のなさ(何のかわからんが)が、むき出しにさらされたような
気分になります。

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まいのblog : 2007/10/02 10:01 AM
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
恋愛小説で名を成した渡辺氏であるが、個人的には氏の医学小説が好きである。渡辺氏は、真剣に医学を志しながらも、日本初の心臓移植の闇の部分を告発して医学の世界を去ったという過去を持っている。そして、彼の医学小説には青春を賭けた医学への思いが込められている
TB URL >> http://nyamalibrary.jugem.jp/trackback/105