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本格小説 水村美苗

水村 美苗
新潮社
¥ 820
セピア色の紗がかけられた絵葉書を見るような
嵐が丘に引けは取りません
低俗のようで最高に面白い小説

水村 美苗
新潮社
¥ 740
現実と虚構の境目はどこに?
二回読んでしまうロマンス
本格小説 下


JUGEMテーマ:読書


最初「本格小説」のことをアンフェアの原作と勘違いしてて
友人に「それ推理小説とちゃうか」と突っ込みをいれられました。
まさにまさに、アンフェアの原作は「推理小説」でした…。
とんでもない勘違いをしたまま「本格小説」を読む羽目にならなくて良かったです。

この「本格小説」はエミリー・ブロンテの唯一の著作「嵐が丘」を日本版にしたような
物語なのですが、まさかこれと「推理小説」をごっちゃにしてたら、最初は
あれ?アンフェア…じゃないの?
みたいなとんちんかんなことを考えなければならなかったに違いない…。
こちらは荘厳な小説でございました。
失礼。

底本が「嵐が丘」なのですが、前半は「長い長い物語の序章」ということで
作者と思しき「美苗」という作家の女性が、東太郎という人の物語を元編集者に
聞くまでのお話です。
これがまた長い!
前半の250Pくらいを序章に費やすという大胆不敵な書き方です。
でもちっとも気にならないくらい、それはそれで物語として成立しているので
じりじりすることはあまりありませんでした。

作者が東太郎と会ってどのように思い、どのように接してきたのか、
彼がどのような態度であったかを客観的に知ることができる下地部分でもあり
ああ、あれはこういうことだったのか、と後半で納得できるようになっています。

そして後半の物語が始まるところもうまい。
元編集者がであった、東太郎の女中から聞いた話という体で始まる物語。
あたかもヒースクリフとキャサリンのような東太郎と、よう子の関係をはじめとして
三枝家、宇田川家、重松家というお金持ち一家の複雑な関係
独特の性格など、なかなか読み応え満点の世界。

途中から嵐が丘のことはすっかり忘れるくらい、独立したお話でした。
まさに「本格小説」です。


この小説に出てくる「よう子」という女性がとても複雑な人で
どのような正確かつかめないというか
美女ならまだしも、それほど美女ではないのに、見目麗しい二人のまったく
性格の違う男性に愛されて死んでいくのですが…
その三人の関係もとても不思議で…なんともいえないものがありました。

そして語り手である女中の富美子という人の人となりが語りに現れているのも
印象的でした。
彼女がひそかな思いをとどめているのが、なんとなく文章から読み取れるようで
最後のあたりを読むと、腑に落ちるという心地がしたというか…。

何重もの恋の物語をいっぺんに読んだような気がする本でした。






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失われた町 三崎亜記

評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 1,680
30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。


兎に角内容が多すぎる感満載。

感想は下の「続きを読む」をクリック。


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友情;初恋 武者小路実篤

評価:
武者小路 実篤
集英社
¥ 380

若い作家・野島は、劇場の廊下で初めて杉子を見たときから、その美貌に心を奪われてゆく。彼のひそかな思いを知った年上の友人・大宮は、恋の成就のために力を貸すことを約束した。しかし、意外なことに杉子の思いは大宮に傾いてゆく…。友情と愛情、恋愛と失恋を描いた近代日本文学の代表的青春小説。



いやあ、主人公に同情した!
実はこの本持ってるけど、ナツイチの蒼井優表紙に負けてまた
買ってしまい、再読。

中身はすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで読みました。


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クワイエットルームにようこそ 松尾スズキ

恋人との別れ話から、薬を過剰摂取してしまった明日香は、意識を失っているうち
に精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまう。
わたしは「正常」なの、それとも「異常」なの? 逃げ場のない閉鎖空間を舞台
に、くりひろげられる葛藤の世界。冒頭の衝撃的なシーンに始まり、不運に不運を重
ねていく明日香は、果たして絶望の淵に落ちてゆくのか。それとも……。



芥川賞候補作。


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死の泉 皆川博子

評価:
皆川 博子
早川書房
¥ 903

amazonの説明

第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。



この本、非常に分厚くて、しかも中身が、二段表示で
なんか胸焼けしちゃうって感じでした。

内容もこれまた濃くて、濃密すぎるあまり、胃が重たい感覚を味わいます。

友達にこの本の内容を話したら、「MONSTER」と似ているねっていわれて
「ああ、どっかでこの設定…」と思っていた既視感の意味が理解できた次第です。
MONSTERの方が多分はるかにエンターテイメント的に面白いはずですがね。

この本はちょっと偏りがあって、美と声楽と金髪と青い目とナチスとレーベンスボルンが核です。

もう書いてるだけで核がありすぎるって感じなわけですが。


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となり町戦争 三崎亜記

評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 1,470
ある日届いた町の広報誌で「となり町」との戦争が始まることを知った「僕」。町役場からの要請で「戦時特別偵察業務従事者」に任命されてしまう。戦争が始まったというのに、町の雰囲気は何も変わらず、「僕」は戸惑いながらも義務である報告書を提出するなどする。そんな中で「戦争」を現代の私たちがどのように捉え、どのように行動していくかを問う、作品(…)


第17回小説すばる新人賞受賞したらしいです。


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